具体的勉強方法
具体的勉強方法
あなたが具体的にどのように勉強を進めていけばいいのかを話しましょう。
2019年度から、筆記試験が変わりました。
でも技術士論文の書き方や勉強方法が大きく変わることはありません。早く合格するコツは、あなたに合う講座を見つけて早くスタートを切って、勉強を続けることです。
技術士二次試験対策の勉強と作業の違い
「技術士二次試験のために今月は図書館に通って、50時間以上勉強しました。」
「今週は、毎日夜3時間技術士試験の勉強しました。」という方がいます。
本当に勉強をしていますか?
もしかしたらあなたのやっていることは技術士二次試験の勉強ではなく、作業ではありませんか?
ここで、勉強と作業の簡単な定義を書いておきます。
技術士二次試験の勉強とは、論文作成に必要な知識をインプットし(記憶し)、自分の言葉で何も見ずにアウトプットする(述べる)ことができるようになるための行為です。
作業とは、必要な知識を本などから収集し、ノートにまとめてインプットまでの準備をすることです。
この定義でいくとあなたの勉強時間は、ほとんど作業ではないですか?
自分の作った「予想問題」に対して、必要な「知識」を集めてノートを作り、そのノートを見ながら論文を作るという行為はすべて作業です。作った論文を何度も読み返し添削を受けて、何度も修正していく。そして、自分の頭にインプットとアウトプットを繰り返すことで自分ものにしていくことが本当の技術士二次試験の勉強です。
技術士二次試験の合格への近道とは、必要な知識を集めるための作業時間をできるだけ少なくして、本当の勉強時間を多く取ることです。
必須Ⅰ
2019年度、必須Ⅰについては択一形式から論文形式に戻りました。
問題解決能力と課題遂行能力を確認する問題です。もちろん、論文の中で専門知識や応用能力の確認も行いますが、選択Ⅲの出題形式に近いものになっています。
分かっているとは思いますが、必須Ⅰと選択Ⅲの大きな違いは、必須Ⅰは部門全体の内容で選択Ⅲは専門科目の内容です。
例えば、建設部門の必須Ⅰは、社会資本整備における生産性の向上や自然災害に対する安全・安心な国土・地域・経済社会の構築について課題を抽出して、解決策を考え、リスクとリスク対策や業務遂行の要点などについて答えるというものです。
道路科目の選択Ⅲは、東京オリンピックの交通需要や道路橋の定期点検について課題を抽出して、解決策を考え、リスクとリスク対策について答えるというものです。
必須Ⅰ、選択のⅡ-1、Ⅱ-2、Ⅲの基本は、読みやすい論文を書くことに変わりはありません。したがって、論文の書き方でいえば、必須Ⅰと選択Ⅲは同じ構成だということになります。
技術士二次試験における必須については、択一形式、論文形式にかかわらず、ほとんどの参考書や講座が国交白書の通読を勧めています。しかし、私はあえて建設白書の通読は勧めません。なぜなら、情報量が多すぎるからです。必須の知識は、国交白書の中身が基礎知識として必要ですが、国交白書全部を理解し、覚えなくても技術士二次試験には合格できると思っています。
国交白書は何かわからないことや国の考え方、方針などを調べる時に辞書的に使うので良いと思います。国交白書を読んだり覚えたりしてはいけないということを言っているのではありません。読んでもいいけど読むのに時間がかかりすぎて論文を書く時間がないと悩んではいけない。覚えようとしてもいいけど覚えることが多すぎて覚えられないということで悩まないということ言いたいのです。
国交白書は、本当にあなたが重要だと思うところだけを読んで記憶に留めればいいのです。
国交白書を読まなくても重要なところが分かる方法もあります。
あなたが重要だと考えるところは、他の受験者も重要だと思っています。あなたの論文にはあなたが重要だと思った知識が書いてありますよね。他の受験者が書いた論文には、その受験者が重要だと思った知識などが書いてあります。高得点の論文は読みやすいし、内容的にも重要な知識が詰まっています。
添削した論文には重要なことがたっぷり詰まっているのです。技術士塾の論文添削コースでは、その年の受講者全員の添削論文をお互いに見ることができるようにしています。つまり、あなたの論文を論文添削コースの受講者全員が見られるかわりに、あなたも他の論文を見ることができるのです。この仕組みを「他人の脳を借りる」といって、毎年成果を上げています。とても効率的で、有効な勉強方法だと思っています。
選択Ⅱ-1、Ⅱ-2、Ⅲ
技術士二次試験における選択については、参考書や過去問題の解答から「専門知識」を収集して、ノートを作ることから始めます。その専門知識を自分の言葉で述べることができれば「応用能力」が付いたと判断します。そして、一番注意しなければいけないことは、一般知識の数をたくさん述べてはいけないということです。
技術士二次試験では、「一般知識」の数をたくさん述べても決して合格できません。
技術士二次試験における「一般知識」と「専門知識」との差は、ズバリ具体的かどうかです。実際にあなたがコンクリートを打設するときに作業員にどのような指示を出しますか?
もし「コールドジョイントやあばたを作らないように注意して下さい。」という監督員Aと、「〇時から1時間当たり〇m3ピッチで打設する。 全部で〇m2、〇m3なので作業員〇名、左官〇名、バイブレータ〇本段取りして下さい。」という監督員Bのどちらが専門知識があると思いますか?
もちろん監督員Bですよね。
技術士二次試験では具体的数値などが論文に入っていないと説得力に欠けます。選択についても「他人の脳を借りる」のが効率的です。
経歴票(申込書)
2013年度から体験論文の代わりに、申し込み時点で提出する経歴票を使うということになりました。
経歴票の中に「技術士としてしてふさわしい業務」の詳細記述がありますが、かなり難しい記述になります。その理由は、詳細記述が720文字と短く、しかも文字だけ(図表不可)仕上げなければいけないからです。
例えば、パワーポイントや身振り手振りを禁止されて、言葉だけで何かを伝えることはとても困難ですよね。この経歴票は口頭試験で活用されることがハッキリしていますので、申し込み時点ですでに受験が始まっているのです。
しっかり添削を受けて対応していないと、口頭試験で突っ込まれて惨敗という結果になると考えます。
技術士二次試験の受験勉強を始める前に合格する確率の高い方と低い方がいる
このことを理解できるでしょうか?
まず技術士二次試験で合格の確率の高い順番で書いていきます。
1.昨年度技術士二次試験に合格している方
技術士二次試験に昨年合格している方は、別科目を受験すると合格しやすいですよね。だって必須Ⅰは合格水準に達しているのだから、選択を中心に勉強していけばいいですから。
2.昨年度は技術士二次試験に不合格だが評価の分かっている人
昨年度は残念ながら技術士二次試験に不合格だったが、弱点が分かっているので重点的に勉強するところが分かっていると思います。初めて受験する人よりスタートが1年も早いのですから当然有利ですね。
3.今年初めて技術士二次試験を受験する方
最初からですから経験者より不利であることは否めませんね。
1~3の順番は、あくまで同じ能力の人が同じ精神の持ち方と同じ勉強時間を確保した場合の合格のしやすさです。昨年度技術士二次試験に合格していても、気持ちが合格から離れていては絶対に合格できませんし、初めての受験の方でもあきらめずに継続して勉強を続ければ一発合格できます。
また初めて受験する方はとても素直に指導したこと、指摘したことを吸収し、実践してくれます。そんな方が実際に一発合格しています。
複数回受験している方は指摘事項などを自分で勝手に解釈してしまいがちです。指摘事項は素直に聞きましょう。技術士二次試験における自分の弱点が分かっていてもそれを利用しなければ何の意味もありません。
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